米国時間の9月10日、新しいコンセプトのハードウェアアプライアンス、SAMURAIとSUMOを英語版プレスリリースで発表しました。このSAMURAIとSUMOは社内のコードネームです。その名残は、ベゼル(フロントパネル)のデザインに残っています。日本の兜をイメージしています。

このSAMURAIは、製品名はFL3000μNODEといい、次のようなサーバーです。ひとつの筐体に最大8つのμNODEという小型サーバーを収納できます。

データを大量に保存するハードディスクドライブ(HDD)はなく、半導体メモリの高速記憶装置であるSSDだけが搭載されています。

そのため、もうひとつのSUMOと「組み合わせて」利用します。このSUMOは、HDDを最大60ディスクまで搭載できる超大型のデータ格納装置です。

このSAMURAIもSUMOも、ファンや電源も含む全てのパーツが運用したまま交換可能(ホットスワップ)です。
そして、SAMURAIではμNODEを3台、SUMOも数台のディスクから始め、データ量が増えるに従って、このひとつの筐体にそれぞれを追加するだけで、全体のストレージ容量を拡張できます。
ひとつの筐体であれば最大480TB、SAMURAIとSUMOを収納したひとつのラックであれば、最大3.8PBまでのデータ容量を確保できます。
これまでは、マザーボードとHDDがひとつの筐体となったサーバーを多数並列して、分散ストレージを構築してきました。そこでは、パーツの1部でも故障すれば、筐体そのものを交換しなければなりません。
SAMURAIとSUMOであれば、筐体はそのままで、μNODE、ファンや電源等のパーツ、HDDを取り換えるだけです。数年おきに買換・置換を繰り返す必要のない、長年に亘り使い続けられる「Forever-live Storage」となります。
もちろん、ケーブル、スイッチや、スペース、消費電力を大幅に削減できる点も大きなメリットです。
このような新しいコンセプトのハードウェアを活用できるのは、CLOUDIAN HyperStoreが従来のようなストレージの専用装置ではなく、ソフトウェアのストレージ製品(Software Defined Storage)だからです。
このソフトウェアデファインドについては、IT Leadersで連載中の「ハイブリッドクラウド時代必修ITインフラの基礎知識」で解説しています。ぜひご覧ください。
http://it.impressbm.co.jp/articles/-/12559
なお、日本においては、このアプライアンスの発売は未定です。欧米市場での評判を見ながら、CLOUDIANパートナーとともに導入を検討することになります。ご関心があれば、ぜひお問い合わせください。