先週発表したCloudian Holdings Incを通じた資金調達に関する英語ブログ「Cloudian Announces Record $94M Funding: What This Means for Object Storage」を公開しましたので、日本語の抄訳でご紹介します。

オブジェクトストレージにおける最大資金調達額

先週、Cloudianは、シリーズEとして$ 94M(約104億円)の資金調達ラウンドを実施し、累積資金調達総額が$ 173M(約190億円)となったことを発表しました。このラウンドは、オブジェクトストレージ企業にとって最大であり、Cloudianがこれまでに実施した資金調達ラウンドの合計金額を超えています。この大半は新規投資家からの投資でした。

オブジェクトストレージの時代到来

明らかに、今回の資金調達は、オブジェクトストレージに対する投資家からの関心の高さを示しています。投資とは先見性がいるため、業界の潜在性への確信がうかがえます。ここでは、オブジェクトストレージは成長するだけでなく、それが加速すると考える理由を紹介します。

 

大容量ストレージがメインストリームに

いまストレージ容量の解決は重要なテーマになっています。かつて容量の問題は、スーパーコンピュータの研究機関や政府関連組織など特別な少数の場合に限られていました。大量のデータを生成し操作する能力があったのは、大規模なコンピューティング企業だけでした。

今日では、私たちはすべて、昨日のスーパーコンピュータに相当するものをポケットに持っており、容量の問題は普遍的です。カメラ、センサー、またはその他の機械で生成されたデータがあれば、どこでも容量の問題が生じます。

  • 4k映像では、標準のDVDムービーよりも20倍の記憶容量が必要です
  • 映像制作現場では、10以上の異なるフォーマットのメディア資産があり、すぐにアクセスできるよう大容量ディスクが不可欠です
  • セキュリティでは、一部地域でのビデオ監視データの保存要件が90日から5年間となり、ストレージ需要が20倍増加しました。テロとの戦いのため、26の州によって保存要件の拡大が検討されています
  • かつてはテープであった医療記録は電子化されており、保存されなければなりません
  • 3D胸部スキャンは、従来の心臓MRIの100倍となる20GBのデータを生成します
  • AI / ML技術の登場により、まったく新しいデータープロデューサーが生まれています。たとえば、1台の自動走行試験車両では、1日あたり約30TBのデータが生成されます

 

ストレージ革新の兆し

この容量の課題に取り組むには、SANとNASの一歩先を行く、根本的に異なる種類のストレージが必要です。ストレージ革新が起きるためには2つの要因があります。

  1. 問題が続く:フラッシュストレージは最近の革新の一例です。バーチャルマシンが登場したときには、遅延の解決が重要となり、フラッシュストレージが非常に適していました。今日、オブジェクトストレージは、増え続ける容量問題を解決します。
  2. 基準が確立:「標準」という考えはありふれていますが、山を動かすことができます。たとえば、SANストレージを考えてみましょう。ファイバチャネルが標準となったときに、データセンターに革新をもたらしました。少し前には、オブジェクトストレージには「標準」がありませんでした。技術的にはさておき、S3 APIが勝利したのは明らかです。(APIなのか、ストレージサービスなのかと)混乱を招くような名称ですが、事実上の標準として完全に受け入れられています。クラウド時代のNFSです。 (NFS標準がファイルストレージ業界を作りました。)

 

Think Big(大きく考える)

Cloudianであれば、容量を超えてスケールします。オブジェクトストレージは当然のことながら、そのスケールで知られていますが(Amazon、Google、Microsoftのすべてがオブジェクトにクラウドプラットフォームを組み込んだ理由です)、Cloudianには4つの重要な機能要素があります。

  1. エクサバイトスケールとモジュール型:拡張できるサイズの大きさと同じくらい重要なのは、拡張の方法です。Cloudianの規模はノード数に比例します(アプライアンスの容量はそれぞれ48TBから960TBです)。それらはすべて一緒に動作します。環境が拡大するにつれて、システムは実際のところ、より高速かつ効率的になります。これは、全体的なシステムが拡張するにつれて(コスト/容量ベースで)より低速で高価になる傾向がある従来のエンタープライズストレージとは異なります。
  2. 地理的分布:カメラ、センサー、機械、IT機器など、あらゆる場所で高解像度のデータが生成されます。そのほとんどは、ソースの近くに最も効率的に格納されています。医療クリニックでは、映像制作と同様に、オンサイトのストレージが必要です。 Cloudianは企業組織のあらゆる場所に配置しながら、単一のグローバルなストレージ基盤として管理できます。アプライアンス、ソフトウェア、VM、またはクラウドベースのアプリケーションとして利用できるCloudianは、必要なときに必要な場所に簡単に展開できます。
  3. クラウドの統合:クラウドとの連携はITにとって重要な課題です。 Cloudianは、オンデマンドおよびクラウドストレージを1つに管理しながら、ストレージの世界をカバーできます。 DR、容量拡張、またはコンテンツ配信にクラウドを簡単に活用できます。 Cloudianのネイティブのインタフェースは、クラウドの事実上の標準であるS3 APIです。ハイブリッドクラウドとマルチクラウドの構成では、Cloudianとの連携は簡単で、環境全体で単一の管理ビューを提供します。
  4. メタデータの埋め込みと検索:データを見つけることは、ストレージでは難しいということがあります。 Cloudianでは、豊富なメタデータをオブジェクトに埋め込み、情報にタグ付けできます。したがって、統合Elastic Searchツールを使用して、データの存在する場所に関係なく、全体のデータを検索できます。

Storage for Big Idea(大きなアイデアのためのストレージ)

これらの特長は、ストレージが大きく、常にアクセスが求められるユースケースにとって重要です。その例としては、メディアやエンターテインメント、医療、ビデオ監視、バイオ、IoT、AI / MLなどがあります。もちろん、Cloudianはデータの保護やファイルの同期や共有といったストレージの統合にも最適です。これらの各分野で、Cloudianは今日の真の課題を解決します。将来、この資金調達ラウンドで示されるように、データ所有者がますますオブジェクトストレージのパワーと規模を活用するにつれて、活用分野が広がることが期待されます。

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