日本発ITベンチャー「クラウディアン」、約41億円の新規資金調達を完了

~IoT、ビッグデータ、AI活用時代を支える次世代ストレージ製品「CLOUDIAN HyperStore」の開発、販売、保守体制を世界規模で強化 ~

クラウディアン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:太田 洋)は、本社Cloudian Inc.(米国カリフォルニア州サンマテオ)が、約41億円(41百万米ドル)の資金調達を完了したことをお知らせいたします。

今回のラウンドには、新規投資家として、Lenovo、City National Bank、Epsilon Venture Partners、DVP Investmentが参画しました。また、既存投資家として産業革新機構、インテル キャピタル、Eight Roads(Fidelity International Limitedのプリンシプル投資部門 )、Goldman Sachsが参画しています。今回の調達額を合わせ、現在までのクラウディアンの調達資金総額は約79億円(79百万米ドル)になります。

調達資金は、日本を始めとする世界中のお客様に向けた製品の高度化と保守体制の充実、また事業成長の著しい欧米市場における営業、マーケティング体制を更に強化し、IoT、ビッグデータ、AI活用時代を支える次世代ストレージに対する急速な需要増に対応します。

CLOUDIAN HyperStore

■ 日本で生まれ、欧米市場で大きく成長

日本で生まれたクラウディアンは、SDS(Software Defined Storage)と呼ばれる、ソフトウェア技術により、ビッグデータを経済的に、安全に保存できるオブジェクトストレージ製品を自社開発し、世界で販売提供するベンチャー企業です。日本においては、NTTグループを始めとする大手サービス事業者や、大手企業ITのストレージシステムとして採用されています。

2012年、シリコンバレーの持株会社に本社移転後は、欧米のお客様数を急速に増やし、数多くの世界大手企業に採用されるに至っています。

老舗大手ベンダーが大きなシェアを占める世界のストレージ製品市場において、同社製品「CLOUDIAN HyperStore」が、このような短期間に高く評価されたのは、次のようなメリットがあるからです。

■  ビッグデータを経済的にストレージ

容量制限のある従来型ストレージ装置では難しかったビッグデータの経済的な保存、柔軟な活用、効率的な管理を可能にします。数ペタバイト(数千テラバイト)級のデータを処理、保存するクラウドサービスでの活用はもちろんのこと、企業ITでは数十テラバイトから数百テラバイトともなるファイル文書、写真、動画、ログといった多種多様なデータを保存するファイルストレージ、そのバックアップやアーカイブ用ストレージとして広く活用されています。

■ IoTやAI(人工知能)のIT基盤となるストレージ製品

また、企業構内に閉じて利用する従来型ストレージ装置とは異なり、クラウドストレージサービスのようにインターネット経由で安全にデータの読み書きができます。24時間365日、世界中のデバイスやセンサーがデータを集め続けるIoT(モノのインターネット)のIT基盤として広く活用され始めています。

加えて、仮想的なストレージであることから、API(Application Programming Interface)と、セルフサービスポータルから、ストレージ領域の調達、設定、管理の操作を行えます。ビッグデータを使い機械に学習をさせるディープラーニング(深層学習)といったAI(人工知能)のためのIT基盤に活用することで、人手のかかる物理的な装置手配等の準備作業を大幅に短縮し、認識精度を高めるために必要な開発と試行の繰り返しを迅速に、柔軟に行えます。

□ 株式会社産業革新機構 代表取締役社長 勝又 幹英氏のコメント

「産業革新機構は、クラウディアン社が日本に加えて海外で着実に実績を積み上げている事を高く評価しています。この日本生まれのソフトウェア企業が、IoT、ビッグデータ時代の先端スマートストレージソリューションを提供し、欧米を中心とした海外で売上を伸ばしています。今回の増資によってグローバルな体制を強化し、今後も更に国際的に活躍できる企業に成長されていくことを期待しています。」

□ Intel Data Center Marketing Group 副社長兼ゼネラルマネージャー Lisa Spelman氏のコメント

「ネットワーク接続デバイスから既に毎日、数百万テラバイト級の情報が生成されています。その情報を管理・分析し、価値を生み出すというチャレンジが求められています。インテル・アーキテクチャー上の一つのプラットフォーム内でデータ管理とデータ分析を行うクラウディアンの統合ストレージというアプローチは、データセンター管理者にとって、デバイスの接続性向上や機械学習の進展が生み出す大量の情報から、価値を上手く引き出すことを可能にしています。」

□ Lenovo Data Center Group  CTO兼CSO Peter Hortensius氏のコメント

「Lenovoは、データセンターにおけるイノベーションの促進、効率性、投資保護にコミットしています。これは、社内開発と、最高品質のソリューションを提供するパートナーへの投資という両面活動により達成できます。爆発的に増えるデータへの対処方法を検討したなかで、スケーラブルなx86基盤を活用するクラウディアンのストレージ・ソリューションは圧倒的な勝者でした。」

□ クラウディアン 代表取締役 太田 洋のコメント

「CLOUDIAN HyperStoreは、世界で最も品質を重視する日本のサービス事業者に、長年にわたりご利用いただいている製品です。欧米市場における急成長は、日本品質と日本流のきめ細かな製品サポートが、海外のお客様からも高く評価されているからです。今回の投資により、さらに多くのお客様に弊社製品をお届けできる機会が拡大できることを、心から喜んでいます。」

■ クラウディアンについて

日本と米国を開発拠点とするクラウディアンは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミス環境でハイブリッドに活用できるSDS(Software Defined Storageソフトウェア定義ストレージ)である「CLOUDIAN HyperStore」をソフトウェア製品およびハードウェアアプライアンス製品により提供しています。CLOUDIAN HyperStoreは、数十テラバイトから数ペタバイト超級のビッグデータを経済的に保存できるストレージ製品です。汎用サーバーをハードウェアに使うソフトウェア製品であり、クラウドストレージの事実上の標準Amazon S3 APIに準拠しています。複数サーバー間、さらには複数データセンター間でも、自動複製・分散配置により堅牢にデータ保護します。日本におけるNTTグループをはじめ、世界の大手クラウドサービスと、数多くのエンタープライズITのオンプレミス・ストレージとして採用されています。

ホームページ: https://cloudian.com/jp/
Facebook: https://nas/content/live/cloudian17.facebook.com/cloudian.cloudstorage.S3
Twitter: https://twitter.com/Cloudian_KK

■ インテルキャピタルについて

インテル キャピタルはインテルのグローバルな M&A および投資部門で、革新的な技術をもった世界中の企業に株式投資を行っています。インテル キャピタルの投資対象は、コンピュータ、スマートデバイス、クラウド、データーセンター、セキュリティ、IoT、ウェアラブルデバイス、ロボットおよび半導体製造技術といった分野でハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを提供している企業に幅広く投資を行っています。インテル キャピタルは、1991 年以来、1,470 以上の企業に、累積で 118 億ドル以上を投資してきました。これまでに、投資先企業の内、617 社が世界中の様々な株式市場で株式を公開、第三者の企業により買収、あるいは合併されました。また投資先企業への支援プログラムとして、投資先企業の幹部の方とインテルのお客様、パートナーである世界中の有力企業とのネットワーキングを支援しています。インテル キャピタルに関する情報は、で入手できます。

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