クラウディアン、Skymind社とAI向けデータ管理ソリューションで提携

2017年9 月15 日
クラウディアン株式会社

クラウディアン株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:太田 洋、以降クラウディアン)は、米国本社Cloudian Inc.(カリフォルニア州サンマテオ)が、人工知能(AI)および機械学習(ML)開発に必要となる膨大なデータ管理ソリューションのために、「Deeplearning4j、以降DL4J」オープンソースのディープラーニング(深層学習)ライブラリを開発する米国本社Skymind Inc.(サンフランシスコ)および日本子会社(東京都千代田区、代表取締役:ギブソン・アダム・エドワード)と提携することを発表しました。

両社は、この提携によりエンタープライズ品質のAI / MLソリューションを共同開発します。

提携における役割

  •  Skymindは、Java, Scalaで書かれた商用グレードで、オープンソースの分散ディープラーニング・ライブラリである「DL4J」の商業的サポートを行っています。膨大なデータのなかにあるパターンを認識し、実用的なインテリジェンスを提供します。

Skymindについて:https://skymind.ai/
DL4Jについて:https://deeplearning4j.org/index.html

  • クラウディアンが開発提供する「CLOUDIAN HYPERSTORE」は、スケールアウト型のオブジェクトストレージ製品です。ディープラーニングのトレーニングに使う膨大なデータを経済的に処理・保存できる、容量制限を気にせず拡張可能なストレージシステムをオンプレミスのデータセンターに提供します。

最初の連携ソリューションは、ネットワーク攻撃の可能性を識別するセキュリティ監視ツールです。このソリューションはパターン認識を使用し、疑わしいネットワークトラフィックを特定します。ユーザーは攻撃の発信元と宛先の両方を見ることができ、対策が簡単にできます。クラウディアンは、トレーニング環境、アルゴリズム開発および継続的なアップグレードを可能にする大量の非構造化データの管理をおこないます。

今後、両社のソリューションは、特にヘルスケア、金融サービスの詐欺検出、セキュリティ、ロボットなどの業界に大きなメリットをもたらすと期待されます。

Cloudian Inc.のCEO兼共同設立者のMichael Tsoは次のように述べています。
「クラウディアンとSkymindは非構造化データの膨大なプールから実用的な情報を抽出することを支援します。トレーニングデータはAI / MLの基本です。多くのトレーニングデータと優れたメタデータをタグ付けすることにより、迅速で効果的な学習が可能になり、AI / MLビジネスにとっての資産になります。」

Skymindのクリス・ニコルソン最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。
「多くの問題に対して最先端の精度をもたらすディープラーニングは、膨大なデータ群を必要とします。 Skymindのようなディープラーニングを手掛ける企業が、クラウディアンのようにスケーラブルなデータ・ストレージ製品企業と提携するのは理に適っています。これらは、大規模ソリューションにとっての重要な2本の柱です。」

Skymindは、中国の福州市において、80エクサバイトの超音波映像を使用して市民の心臓病を予測する支援を行っています。このプロジェクトには、新しいデータセンターと大規模なGPUクラスタの構築が含まれていました。Skymindはまた、いくつかの主要なグローバル銀行や通信事業者が超高速不正検出ソリューションを構築するのを支援してきました。 Skymindのニューラルネットモデルサーバは、結果をナノ秒単位で返します。トレーニングするための適切なデータセットを使用することで、アルゴリズムの予測で人間レベルの精度が得られます。

※本プレスリリース内の商標や登録商標はすべて各所有者の資産です。

 

■ CLOUDIAN HYPERSTOREの概要
日本で生れ、現在はシリコンバレーに本社を置くクラウディアンが開発提供する「CLOUDIAN HYPERSTORE」は、ソフトウェアデファインドのオブジェクトストレージ製品です。汎用サーバーをハードウェアに使い、3台からスモールスタートし、数ペタバイト超級にまでスケールアウトできる高い拡張性を有します。複数サーバー間、さらには複数データセンター間でも、自動複製・分散配置により堅牢にデータ保護します。国内外の大手クラウドサービスとエンタープライズITのオンプレミス・ストレージとして採用されています。