CLOUDIAN HyperFile

Q: HyperFileは従来のNASとどう違うのですか？

従来のNASは、容量制限のあるファイルシステム上に構築されています。その能力に近づくと、パフォーマンスが大幅に低下する可能性があります。通常の解決策は、新しいNASシステムを追加することですが、これは、いわゆる「NASスプロール」となり、ますます複雑さが増し、管理、資金、人員に重大な負荷を生じさせます。

HyperFileは、HYPERSTOREアーキテクチャを使う、統一された超スケーラブルなソリューションであり、もっと洗練された方法でスケールします。

Q: HyperFileはHYPERSTOREとどう違うのですか?

HyperFileは、SMB（CIFS）およびNSFファイルソリューションを提供するNASコントローラで、CLOUDIAN HYPERSTOREオブジェクトストレージをストレージレイヤとして使用します。これはコントローラがSATAドライブシェルフをストレージレイヤとして使用する従来のNASシステムの例に似ています。

Q: ファイルストレージとオブジェクトストレージはどう違うのですか?

ファイルストレージでは、ファイルはフォルダに配置され、そこに至る設定パスが作られます。このファイルはディレクトリとサブディレクトリで階層構造に整理されます。各ファイルには、ファイル名、作成日、最後に変更された日付など、データに関連付けられたメタデータも含まれています。

オブジェクトストレージでは、非構造化データがメタデータのタグと一意の識別子とセットにされます。この「オブジェクト」は、無制限に拡張できるフラットなアドレス空間に格納されます。

Q: なぜ、オブジェクトストレージは従来型ストレージよりも低コストなのですか？

オブジェクトストレージは、次の2つの理由から低コストです。 1つは、規模の経済の恩恵を大きく受けることができる業界標準のサーバをハードウェアに使うためです。これらは最も低コストのハードウェアプラットフォームです。第2に、オブジェクトストレージはシンプルなアーキテクチャを採用しています。シェアードナッシングのピアツーピア設計です。この構成においては、すべてのノード（またはサーバ）が同じです。同一のハードウェアとソフトウェアが、一緒にクラスタを形成します。管理するソフトウェアは1つだけであり、ハードウェアプラットフォームは1つだけになります。

HyperFileは、オブジェクトストレージの経済性と拡張性を活用した、より低コストで、より簡単に管理できるファイルストレージを作ることができます。

Q: システムの信頼性は？

オブジェクトストレージでは、データは複数ノードに分散配置されます。ユーザーが定義するデータ保護により、構成に応じて、複数のノードまたはデータセンター全体の障害に耐えることができます。

Q: HyperFileはどのようにビジネスにメリットをもたらしますか？

拡張性とコスト面です。 HyperFileは、無停止でテラバイトからペタバイトまで拡張することができます。容量はGB /月あたり1円未満で、従来のエンタープライズNASストレージの約3分の1です。

大容量ファイルや多数のファイル、ビデオ監視、メディア、エンジニアリングなどのアプリケーションは、大きなメリットがあります。ヘルスケア、法律、および金融業界は、拡張性を備えたWORM機能によるメリットを得られます。

Q：NASを拡張するにはITの時間と労力が必要ですが、HyperFileの場合はどうでしょうか？

追加容量が必要な場合は、ノードを追加するだけです。それをシステム内の同じマルチプロトコル名前空間に組み込むことができます。IT作業は不要で自動的に行われます。さらにノードを追加することにより、データの耐久性をより高くすることができます。

Q: HyperFileは、ファイルへのアクセス方法を変更しますか？

いいえ、エンタープライズNASと同様に、ユーザーは通常のプロトコルであるSMB（CIFS）/ NFSでファイルにアクセスします。システムはPOSIXに準拠しています。

Q: HyperFileへの移行により、ダウンタイムありますか？

ありません。統合データ移行ツールがあり、従来のNASからCLOUDIAN HyperFileへの無停止でデータ移行できます。すべての移行はバックグラウンド・タスクとして行われ、処理中でも常にファイルにアクセスできます。

Q: HyperFileはどのようにデータを安全に保つのですか？

HyperFileには、エンタープライズNASソリューションに存在するすべてのデータセキュリティ機能が含まれています。これには、WORM（1回書き、複数読み取り）機能、スナップショット、およびディスククォータが含まれます。このソリューションは、LDAPおよびActive Directoryのユーザー認証を通じてクライアントのアクセス制御を提供します。 AES 256ビット暗号化によりデータを保護します。

Q: HyperFileの速さはどれくらいですか？

スループット（GB / 秒）、IOPS（1秒あたりの操作数）、および遅延時間（1回の操作を完了するための時間）の3つの一般的な方法でファイルのパフォーマンスを表示できます。

HyperFileは、ノード追加によりスループットとIOPSが拡張できるため、さまざまなワークロード用に環境を構成できます。

遅延時間におけるパフォーマンスはワークロードによって決まります。 HyperFile NASコントローラには、最大24TBのオンボードキャッシュが搭載されています。キャッシュからのデータは、従来のNASデバイスと同等の遅延時間で素早く処理できす。 HyperStoreからデータを取得すると、遅延時間が長くなります。

Q:HyperFileに最適な使用例はどういったものですか？

HyperFileは、遅延時間をあまり気にしないアプリケーションで、大容量のファイルに最適です。メディアファイル、ドキュメント、イメージ、エンジニアリングファイルなどがその例です。また、クラウドストレージなどのネットワーク経由アクセスは理想的です。データベースまたはトランザクション処理アプリケーション用ではありません。